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| ■PMC療法を用いた進行再発がんに対する治療戦略 |
切除不能大腸がんでは無治療の場合、平均生存期間は10ヶ月程度と報告されています。これをできる限り改善すべく、また可能であれば根治をめざし、進行・再発大腸がんに対して、ロイコボリン、CPT-11を併用する PMC療法を行い、必要に応じて放射線照射も併用しています。
これら PMC 療法を用いた集学的治療の著効例を紹介します。 |
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| ■症例 |
| 症例1 |
69歳女性
予後が非常に悪い腹膜播種(上行結腸浸潤あり)を伴う直腸がん |
大腸亜全摘、上行結腸人工肛門造設術
術後ただちに ロイコボリン、CPT-11の併用の治療を開始 |
以後症状の増悪なく2年3ヶ月目に再開腹したところ、腹膜播種の消失を確認し、上行結腸、直腸吻合を施行し、人工肛門を閉鎖、もとの自然排便ができるようにしました。
初回手術後3年でPMC療法の治療を終了し、現在再発の兆候は見られていません。 |
| 症例2 |
52歳女性
子宮、後腹膜にも浸潤する切除不能S状結腸がん |
ハルトマン手術(人工肛門)
術後ただちに放射線照射およびロイコボリン、CPT-11を併用するPMC療法の治療を開始 |
1年後、腹部症状の悪化を認めないことから試験開腹したところ、がんの消失を確認、下行結腸、直腸吻合を施行し、自然排便を可能にすることができました。
現在外来にてPMC療法の治療を継続中で、再発の兆候は見られていません。 |
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これまで消化器がんの手術といえば、切除と再建(元どおり機能するように作りなおすこと)が同時に行われることが通例でした。
しかし、上記症例に示しますように、放射線、あるいは局所に対するラジオ波焼却など、さまざまな物理的手段や新規抗がん剤を含めた効果的なPMC療法の使用により、切除不能がんに対しても下記のこれまであきらめざるをえなかった症例でさえも可能性が生まれてきております。 |
1)抗がん剤の効果を引き出すための腫瘍切除(腫瘍ボリュームを減量する)
2)消化管再建を症例にあわせたタイミングで取り入れることが可能 |
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| ■RFA(ラジオ波)を用いた新たな展開 |
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肝転移、肺転移、局所再発に対しても積極的に局所療法の治療としてのRFA(ラジオ波)を取り入れています。 |
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切除可能までPMCの効果が得られなかった多発肝転移でもラジオ波により、切除に匹敵する効果や、がん細胞を減少させることで予後を延長できるようになりました。 |
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切除不能肺転移においては2002年より肺ラジオ波を導入、切除不能肺転移16例において累積3年生存率60%を得ることができています。 |
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局所再発に対する放射線照射後の再燃に対してはこれまで、再照射は不可能で、化学療法にも限界が多くありました。当科では2004年1月より、骨盤内のCTガイド下によるラジオ波の導入を開始、現在2例に施行し、更なる可能性に臨んでいます。 |
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| ■今後の展開 |
| 臨床面 |
予防効果としてのPMC v.s 5-FU/ロイコボリンの臨床比較試験
進行再発大腸がんに対するPMC/ロイコボリンの臨床第二相試験が進行中です。
また大腸がんに期待されるオキサルプラチンがまもなく認可予定であり、認可され次第、PMC/オキサルプラチンの臨床試験の予定です。 |
| 研究面 |
DNAマイクロアレイを用いてPMC抵抗性に関する大腸がんの遺伝子発現情報を検索中であり、新たなセカンドラインレジメンの開発へと続く予定です。 |
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